2007/01/31

ステレオタイプの力

敵対したり攻撃する意志が全く無いにもかかわらず、他人の行動が想定範囲から外れると、心理的な反発が発生しやすい。
心理的な反発が逆順に解釈されると、もともとは持っていなかった悪感情が設定されてしまう。
他人を一般化したモデルで把握すること(ステレオタイプ化)は、効率的に対処することが出来るようになる半面、モデルから外れた場合に不要な対立のもととなる。人の個性や状況は多様なのだから、どんなモデルからも、多かれ少なかれ外れてしまう。
問題を起こさないためには、対立が問題にならない程度に関係を薄く保つか、相手の期待するステレオタイプに沿って行動することになる。
これでは関係の断裂が定常状態になってしまう。

ステレオタイプ化は、意図的に行われるというよりも、経験の蓄積から無自覚に獲得されている様に思う。これを自覚的に把握し制御することで、関係が断裂していくのを抑止できると期待したい。

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