2007/02/11

掃除することと物流

ごみを片付けるのは、捨てればいいだけなので簡単だ。
分別やら、ごみ収集の時間帯やら面倒なことはあるけれど、それも一度きりのこと。

繰り返し利用するものを片付けるのが難しい。
原則的には、使った後に元の位置に戻せばいい。けれど、使うたびに戻すのが面倒なので、ついつい、そのへんに放置してしまうか、使わなくなってしまう。
必要なものが、必要なタイミングで必要な場所にあることが理想的だ。

この理想、物流システムの構築と重なるように思う。
物流システムの構築では、リソースがいつ、どのように利用されるかを分析し、適切な保管場所と効率的な流通ルートを構築する。こうすることで、輸送コストを抑えつつ、資源が不足することによる機会損失を減らすことができる。
重要なのは、リソースが必要とされる状況を適切に把握すること。

片付けの話に戻れば、それぞれの物がどのように利用されるかイメージし、利用場所に近いところへ保管できるようにデザインする。頻繁に利用するものほど効率的に出し入れできるようにする。
重要なのは、ものが必要となる生活の場面を具体的にイメージすること。

片付けが面倒なのは、しまう場所のデザインが不適切だから。
しまった際の空間効率だけでなく、利用する際の移動コストも考えに入れると、掃除が楽になる。

0 件のコメント: